管理費・修繕積立金の値上げ要因

高騰するマンションの管理費・修繕積立金。
事前に把握しておくべき値上げ要因6選

管理費・修繕積立金の
値上げ要因

中古マンション購入の際、気をつけるべき購入後のランニングコスト。
築10年の物件では東京23区平均で、分譲当時より29%増加しているデータもあります。
管理費・修繕積立金が値上げする要因について解説します。

①人件費の高騰

マンションの修繕費用は、分譲会社が販売時に試算し設定します。
ただし将来の正確な見積もりは難しいため実態とかけ離れる事も。
現在は深刻な人手不足により人件費が高騰。管理費の値上げ要因となっています。

②建築資材の高騰

人件費の高騰と合わせて原因となっているのが建築資材の高騰。
大規模修繕費工事費などの維持コストも値上がりしています。
ウッドショック、アイアンショック、ロシア・ウクライナ戦争、コンテナ料金の上昇や円安も影響しています。

③建物の老朽化

中古マンションでは、建物が古くなればなるほど建物を維持するための修繕が必要となり、修繕費用が増加します。放
置すると老朽化が加速するため、特に水漏れ・雨漏りなどは応急処置と合わせて、定期的なメンテナンスが必要になります。

④計画の甘さ

修繕計画の甘さも問題です。前記③に記載したように定期的なメンテナンスは必須ですが、資金が不足して修繕できないケースが出てきています。
組合での借入で修繕するケースもありますが、後々は借入を返済していく費用が必要になります。

⑤共用施設の多様化

最近の新しい物件では共用施設が充実しています。シアタールームやコンシェルジュの設置、フィットネスジムやプールなど、施設が増えるほど、人件費や維持コストが膨らみます。

⑥当初からの計画

新築マンションでは分譲会社が販売時に管理費・修繕積立金を設定しますが、分譲当初はランニングコストを低めに設定するケースが大半です。
10年、20年のタイミングで増額する場合が多いため、マンション購入時に確認が必要です。

まとめ

中古マンション購入時に、返済計画でローンシミュレーションをする方は多いですが、ローン以外の維持コストの確認も重要です。
購入時に管理費が安いか高いかだけでなく、その理由と将来の値上げの時期、金額についても確認しましょう。

管理費・修繕積立金の値上げ要因
についてのお話しでした

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